貧しい国々はなぜこれだけの予算を債務返済に回しているのでしょうか
ユニセフ親善大使の黒柳徹子さんがエチオピアを訪問したテレビ番組を見ました。この番組に出ていた人々の多くは栄養失調になっていて、ある人は骨と皮の状態になっていました。通常、このような番組は私達に、貧しい人々を助けるためお金を送って下さいと頼みます。
しかし、彼らがなぜ貧しいのか、また、貧困問題を解決するために私達はどうしたらいいのか、は教えてくれません。本当に貧しい人々を助けたいという気持ちがあれば、お金を送るだけで満足しないで、この問題を解決したいと思うでしょう。お金を送るだけでは、この問題は解決しません。
問題の一例として
ウガンダでは、子供達の5人に1人が、5歳にならないうちに死んでしまいます。タンザニアでは、きれいな飲 み水が手に入らない人が1400万人もいます。 ガーナでは子供達の半分以上が栄養失調になっています。コロンビアでも栄養失調が大きな問題となっています。
皆さんは多分、以上のような話は聞いたことがあると思いますが、次のことはご存じないでしょう。
ウガンダの健康予算は、国の債務返済の予算の1/10にしかすぎないのです。 タンザニアの水道予算は債務返済の予算の半分しかありません。ガーナでは農場の半分以上がカカオ豆を生産しています。それは、私達が食べるチョコレートを作るためであり、収入を得て債務を返済するためです。ザンビアでは国の予算の30%が債務返済にあてられています。福祉や健康の予算はわずか10%で、債務返済の予算は福祉や健康の予算の3倍となっています。G7の国々では1人あたり2300ドルの予算が福祉や健康のために確保されているのに対して、ザンビアでは1人あたり17ドルです。 しかもザンビアでは、平均寿命が33才まで下がろうとしているそうです。
国連開発プログラムは1997年、貧しい国が債務返済の予算を健康、福祉、水道に回せば、2000年までに2100万人の子供達の命が救われるだろうと報告しています――子供だけで2100万人です。
この“債務”とは一体何なのか。人々が死んでいっている、あるいは死にかけているのに、貧しい国々はなぜこれだけの予算を債務返済に回しているのでしょうか。(貧困国の債務冊子テキストより)
こちら にご連絡ください。
債務帳消しニューレターの送付をご希望の方は貧困国の債務に関するリンク集
日本
- ATTAC Japan
- でっどばい(DebtBye)ブログ (債務帳消し問題を扱うニューズレター)
- 『Debtばい! 第1号』 (PDF 7.2メガバイト)
- 『Debtばい! 第2号』 (PDF 7.2メガバイト)
- 『Debtばい! 第3号』 (PDF 11メガバイト)
- 『Debtばい! 第4号』 (PDF 15.9メガバイト)
- 『Debtばい! 号外 世界債務レポート2011』 (PDF 1.4メガバイト)
- 『Debtばい! 第5号』 (PDF 9.6メガバイト)
- 『Debtばい! 第6号』 (PDF 2.7メガバイト)
- 『Debtばい! 第7号』 (web版)
- 債務と貧困を考えるジュビリー九州
- いかに西側支配がハイチが天災から回復する力を損なってきたか(Democracy Now! 2010年1月20日)
国連
南(貧しくさせられている国々)
- アジア Freedom from Debt Coalition
- アジア Jubilee South Asia Pacific Movement on Debt & Development
- アフリカ Africa Focus
- アフリカ Africa Forum and Network on Debt and Development (AFRODAD)
- ケニア Kendren
- シンガポール Third World Network
- ジンバブエ ZIMCODD
- セネガル、ブラジル、フィリピン
- セネガル、ブラジル、フィリピン Jubilee South
- タイ Focus on the Global South
- ラテンアメリカ Latindadd
北(「豊かな」国々)
- アイルランド The Debt and Development Coalition Ireland
- アメリカ Association of Concerned Africa Scholars
- アメリカ Corporate Watch
- アメリカ Jubilee USA
- アメリカ Maryknoll Office for Global Concerns
- イギリス Health Poverty Action
- イギリス Jubilee Debt Campaign
- イギリス Tax Justice Network
- イギリス World Development Movement
- オーストラリア Jubilee Australia
- カナダ Probe International
- ドイツ Defuse the Debt Crisis
- ドイツ Erlassjahr (Jubilee Germany)
- ベルギー Committee for the Abolition of Third World Debt (CADTM, Belgium)
- ベルギー International Debt Observatory
- ヨーロッパ European Network on Debt and Development (Eurodad)
おすすめの映画
Office Four Production について
「より多くの人々に
四ノ宮浩監督の下、八王子市旭町に事務所を構え、通常約2~3名で活動しております。
現在は主に、東日本大震災をテーマにした次回作の撮影を行っております。
また映画『わすれない ふくしま』や『BASURA バスーラ』『神の子たち』『忘れられた子供たち 〜スカベンジャー』の配給、プロモーション、上映会実施、DVD販売などを行っています。
具体的には、支援者の方々へダイレクトメールや通信を送付したり、上映会実施を全国のNGO団体、学校、施設、個人の方々等に呼びかけるとともに、監督以下スタッフがスムーズに撮影を遂行できるよう、製作に関する後方支援、ありとあらゆるサポートを提供するべく、日々邁進しております。
「より多くの人々に見てもらいたい!」それが私たちの理念です。
上映会、DVD販売については こちら をご覧下さい。